私が分かりやすかったテキストと問題集

合格だるま
もうすぐ、行政書士試験の合格発表日です。合格確実の人や記述の結果次第の人、もう次の試験に向けて頑張っている人など様々だと思います。「資格の取り方」というウェブサイトを見ると、行政書士試験合格率が9.2%となっていますので、100人中91人が不合格になっています。そんな試験に、これから挑もうとする方や再挑戦される方の参考になるように、使ってわかりやすかった参考書や勉強法など、もし、今、私が独学で行政書士試験に短期間で合格したいのならどう勉強するのかを書いていきたいと思います。初めて勉強しようとする方や勉強の仕方が分からないという方に向けて書いていきます。

科目の勉強の順番は、民法・憲法・行政法・会社法商法・政治・経済・社会・情報通信・個人情報保護・文章理解の順番で勉強していくと効率がいいと思います。

民法・憲法・商法のテキスト・問題集のやり方

➀「司法書士 山本浩司のautoma system」と「司法書士 山本浩司のautoma system 新・でるトコ一問一答+要点整理

行政書士試験ですよ!司法書士試験じゃないですよ。と突っ込まれそうですが、いいんです、これで。色々なテキストを見てきましたが、初学者にはこれが一番わかりやすいです。私もそうでしたが、法律初学者で一番困るのは、テキストを読んでも内容のイメージができないことです。例えば、「民法第93条(心裡留保)意思表示は、表意者がその真意ではないことを知ってしたときであっても、そのためにその効力を妨げられない」という条文があります。勉強していれば、逆にわかりやすく作られているなと思う条文ですが、初めてこの93条だけ見ると、なにを言っているのかいまいち分からなかったりします。しかも、こういった条文だけでなくテキストの説明文も同じように硬い文章で書いてある場合が多いので、内容をイメージできず、法律の初学者が挫折する原因となります。専門予備校などでは、行政書士試験講師が具体的な事柄を交えて、分かりやすく説明してくれますが、独学の人にはテキストしかありません。この司法書士 山本浩司のautoma systemは、講義を受けているような感覚でテキストを読むことができるので基本的な理解がとても早まります。最近の行政書士試験は、法科大学院の教授の方々などが作問しており、法的思考力をみるために(私みたいなものには落とすためとしか思えませんが)、色々な角度から考え捻った試験内容になっています。そのため、automa systemに書いてある基本的な知識程度は理解していないと実力で合格するのは難しいと思います。


勉強方法

まず、司法書士 山本浩司のautoma system」の民法1巻、2巻、3巻を1度読みます。初めは内容を無理に覚えようとせず、ただ読むだけでいいです。とても理解しやすく作ってあるテキストなので、1回読むだけでもかなり覚えています。そのあと、テキスト対応の「司法書士 山本浩司のautoma system 新・でるトコ一問一答+要点整理 (1) 民法」を、2回連続で解いていきます。1回目、分からない問題はすぐ問題集の答えを読んで、そういえばテキストにこんなこと書いてあったなと思い出すくらいでいいです。1回目から詳しく覚えようとすると挫折することが多いので、問題を解いて答えを見て、すぐ進んでください。1回問題集を終わらせると自信が付きます。
2回目は、分からない問題を、しっかりテキストで確認して理解するようにしてください。
1回目も2回目も問題集のチェック欄に、理解して正解すれば〇と記入し、正解したけれど、うろ覚えだったら△を、間違えた問題は×を記入しておいてください。
2回目が終わったら、次の民法2の問題集に移って、同じように繰り返してください。民法、憲法、(行政法)、会社法・商法、(一般知識)、(基礎法学)の順です。※automa systemに行政法はありません。行政法などの勉強の仕方は後で書きます。民法・憲法・会社法商法の勉強は、1年目、このくらい出来ればいいと思います。

民法、憲法、行政法、商法、基礎法学、政治、経済、社会、情報通信、個人情報保護法、文章理解、記述の勉強が終わったら、3回目の司法書士 山本浩司のautoma system 新・でるトコ一問一答+要点整理 (1) 民法からまた解いていきます。時間がなければ、1回目、2回目ともチェック欄に〇が付いていて、完璧に理解していると思える問題は飛ばしてください。

私がもしまた初めて独学で勉強をするとしたら、最後に行政書士試験の過去問を繰り返して試験に臨むと思いますが、働いて時間の取れない方や勉強慣れしていない人は、過去問の新試験の部分のみ解くか、それも無理なら、でるトコ1問1答だけを繰り返してください。基礎が身に付けば、仮に試験に落ちても、試験レベルとの今の自分の差がわかりますし、来年の試験へ向けての応用問題への準備ができます。試験が近づいてくると、焦ってあれもこれもと問題集をやりたくなりますが、グッと堪え、初めに選んだ問題集が完璧にできればいいんだと考えて勉強してください。

 

 

 

 

 

※上記内容は仕事などで時間の取れない方のためのおすすめの勉強法です。専業受験生などの勉強時間を確保できる方は、行政書士試験の専門予備校で学んだほうが良いと思います。私が行政書士試験を受験する時に聞いた話では、行政書士試験の合格者の半分は法科大学院生又は修了生、残り半分のほとんどが有名大学の法学部生又は卒業生で、それ以外の一般人は1%も合格者がいればいいほうだということでした。その真偽はともかく、少なくとも行政書士試験の勉強を始めて10年以上の方は私が知る限りでも数人いらっしゃいます。

新司法試験・司法書士試験・行政書士試験の関係及び難易度の比較

法科大学院生と行政書士試験の関係

リンク先:熊倉照男(テルオ)と受験法律研究会


次の記事では、行政法の勉強の仕方を書いていきます。

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「独学で行政書士試験に短期合格する方法は?(2)」に続きます

リンク
「独学で行政書士試験に短期合格する方法は?(1)」(序文、民法・憲法・商法の勉強の仕方)
「独学で行政書士試験に短期合格する方法は?(2)」(行政法の勉強の仕方)
「独学で行政書士試験に短期合格する方法は?(3)」(一般知識・基礎法学の勉強の仕方)
「独学で行政書士試験に短期合格する方法は?(4)」(記述試験の勉強の仕方、テキストと問題集のまとめ)
「30分もできなかった私が続けられるようになった勉強法」
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