早稲田大学名誉教授 北川正恭先生の講演会を聞いて

行田商工会議所主催の新春講演会に参加してきました。講師は元三重県知事で早稲田大学名誉教授の北川正恭先生。
題名が「これからの日本経済と地方のゆくえ」。
鋭い視点はもちろんのこと、お話がとても上手で、たまの辛口トークと冗談もあり、素晴らしい講演会でした。
今回の講演会のポイントは、「不易流行」という言葉でした。

不易流行ーいつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと。また、新味を求めて変化を重ねていく流行性こそが不易(かわらないこと)の本質であること。(新明解四字熟語辞典)

お話の最後に、農協職員だった横石知二さんという人が、4人のおばあちゃんと葉っぱビジネスを始め、結果おばあちゃんの中には年収1千万円を稼ぐ人もいるほど大成功をした事例を紹介していました。
横石さんが働いていた徳島県上勝町は、人口が約1700人で山林が多く、そして65歳以上の高齢者の割合が50%と人口の半分をしめ、限界集落の町でした。横石さんはお世話になった上勝町のため、地域活性化のために良いビジネスはないかを探し、最終的に大阪の料理屋で料理に添えられていたもみじ(つまもの)を見てビジネスになると思い色々な人に提案しましたが、相手にされませんでした。しかし、賛同してくれた4人のおばあちゃんと葉っぱビジネスを立ち上げ、今ではなんと年商2億6000万円を稼ぐそうです。すごい地域振興ビジネスです。
覚悟を決めて頑張れば葉っぱでもビジネスとしてやっていける。ロボット、自動運転、人工知能と目まぐるしく世界は変わっていくかもしれませんが、不易流行の精神で、覚悟を決めて新しく変化を重ねているものも取り入れれば、案外うまくやっていけるのかもしれません。

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